もやもや病に対する間接血行再建術における多能性幹細胞MUSE細胞を用いた血管新生促進の概念実証を目的に検討を行った。げっ歯類に対して慢性脳虚血誘導を行いもやもや病に類似した病態を作成した。そして間接血行再建術を施し、側頭筋から虚血脳に向かう血管新生と血管新生因子発現を確認した。さらに疾患感受性遺伝子RNF213変異マウスを用いたもやもや病の病態解明を行った。慢性脳虚血と間接血行再建術モデルを用いて血管新生が再現性をもって誘導可能となった。MUSE細胞については培養ヒト間葉系幹細胞に対して、SSEA-3/CD105抗体を用いたMACSによる分離を行い効率良いMUSE細胞の分離方法を確立した。
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