研究課題
基盤研究(C)
硬膜動静脈瘻の動物モデルを確立するために、0.2 mm以下の細径のスプリングコイルを作成して、マウスの総頚動脈に装着することで慢性脳虚血モデルを作成した。一ヶ月間にわたって大脳皮質における脳血流量の変化を、レーザー血流計を用いて測定した結果、マイクロコイル留置後に脳血流量は約35%に低下したが、30日後に約70%に回復した。組織学的には、海馬CA1領域の神経細胞に選択的脱落が生じること、脳梁白質のミエリンに変性が生じることを確認した。
脳神経外科学