接続部に向けストラットを一本に収束しPoly-vinyl alcohol (PVA)を接着媒体とした電気式離脱型ステントの開発実験を行った。PVA接続機構の作成と強度・安定性については概ね目標を達成でき、接続強度と離脱性能は極めて良好であった。しかし離脱後に収束したストラットを様々な血管走行に合わせて血管壁に良好に密着させることが難しく、血管内腔に離脱端が浮いてしまう現象を解決することが困難であった。先の実験で独立したストラットのPVA接続法では均一にストラットを離脱させることが難しく、今回の実験結果と合わせ、新たなステントデザインや接続方法を検討する必要があるとの結論に至った。
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