脳梗塞巣に浸潤するマクロファージには、NG2+細胞とCD200+細胞がみられる。CD200の役割を検討した結果、M1型(起炎症作用)やM2型(神経保護作用)に分類できなかったが、CD200+細胞はfull-length CD (CD200L)とtruncated form CD (CD200S)を共発現していた。CD200LとCD200Sの役割を検討するためにCD200LまたはCD200S強制発現C6細胞株を作成してラット脳移植したところ、CD200Sの強い起炎症性作用が確認された。したがって虚血脳では、CD200Lの炎症活性の抑制作用がCD200Sによって無効化されている可能性が示唆された。
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