間葉系性質の獲得が膠芽腫の悪性形質獲得に関与している。。そこで我々はクロマチン修飾によるエピジェネティックスな機序が関与している可能性を考え、18個のクロマチン修飾遺伝子との関連性について解析を行った。その結果、クロマチン修飾遺伝子の中でヒストンのアセチル化を調整するhistone deacetylase(HDAC)の中で、HDAC7の発現がmesenchymalマーカーの発現と有意に相関していることを見出し、臨床検体を持いた蛋白レベルでの解析でもこの相関は有意であることを昨年報告した。この結果はHDAC7が間葉系性質の獲得に重要な役割を果たしていることを示唆するものである。
|