研究課題
ソマトスタチン受容体は1-5まで存在するが、これまで免疫組織化学でその発現が確実性をもって確認できたのは2Aであった。今年度は、ソマトスタチン受容体5の発現を免疫組織化学で確認する研究を行った。対象)30例の下垂体腺腫のパラフィン切片を対象にソマトスタチン受容体2Aおよびソマトスタチン受容体5の発現を免疫組織化学で検索した。方法)SSTR2 antibody (EPITOMICS, dilution 1:100) およびSSTR5 antibody (EPITOMICS, dilution 1:200) を使用し、免疫組織化学を行った。細胞膜に発現がみられるものを陽性と判定した。結果)ソマトスタチン受容体2Aは9例で、ソマトスタチン受容体5は5例で細胞膜に陽性像が見られた。ソマトスタチン受容体5陽性例は全例ソマトスタチン受容体2Aも細胞膜に陽性像がみられた。GH産生下垂体腺腫では全例ソマトスタチン受容体2A・ソマトスタチン受容体5ともに、細胞膜に陽性像が見られた。今後の方針)ソマトスタチン受容体5の発現とgsp mutationの有無について検討をおこなっていきたいと考え、開始した。gsp mutationの有無については、下垂体腺腫パラフィン切片より抽出したDNAをpolymerase chain reaction (PCR) で増幅し、codon201と227について塩基配列を決定した。この研究は今後継続し結果を発表していく予定である。
2: おおむね順調に進展している
ソマトスタチン受容体5の発現を免疫組織化学で確認することができた。
ソマトスタチン受容体5のinternalizationについて探求する方針である。
試薬の購入が予定より少なくて済んだため
試薬の購入に充てる予定である
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