ヒト神経膠芽腫幹細胞であるMD13を用いて、ALA-PDTの治療効果をin vitroで評価した。 ALA-PDTは神経膠芽腫幹細胞であるMD13およびその娘細胞の双方に治療効果を示したが、ALA-PDTに対する感受性は神経膠芽腫幹細胞 の方が、有意に高かった。 ABCG2阻害剤であるImatinibとALA-PDTを併用することにより、神経膠芽腫幹細胞内のPpIX濃度は上昇していた。その結果として、PDT 治療効果も有意に増強した。 本年度では、他の腫瘍幹細胞株においても同様に、神経膠芽腫幹細胞では治療抵抗性があるがImatinibとALA-PDTを併用することにより治療抵抗性が克服可能であることを検討した。
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