研究課題/領域番号 |
26462194
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (30224413)
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研究分担者 |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 5アミノレブリン酸 / 腫瘍可視化 / 光線力学診断 / 悪性神経膠腫 / 悪性リンパ腫 |
研究実績の概要 |
ハンドース型の診断用LEDの開発と臨床応用 1)ハンドピース型の診断用LEDの開発:高効率にPpIXを励起する405nmを中心波長とする高輝度LED光源を開発し、その研究成果としてCCS株式会社により「エスペラルース」として医療機器認可された。しかし、LEDヘッドがやや大きいために、深部の病巣の観察の際に励起光軸と観察光軸が重なることで腫瘍蛍光の観察に支障を生じていた。この欠点を克服するためにハンドピース型の診断用LEDを試作した。励起光量は、従来型と同等であった。LEDヘッドのサイズは、従来品が4×6cmであったのが3cmφと小型化が達成できた。 2)ハンドピース型の診断用LEDの開発:病院倫理委員会の承認のもと5-ALA蛍光ガイド下悪性脳腫瘍摘出術に応用を行った。通常の蛍光観察に問題なく、深部蛍光の観察において視野を妨げは、大幅に軽減可能であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りのハンドピース型LED励起光源の開発を完了し、臨床応用も完了できた。
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今後の研究の推進方策 |
5-ALA用の治療用LEDを開発を行う。また、5-ALA用の治療用LEDの安全性試験をラットを用いて行う。具体的には、636nmのLED光をラットの脳に対して、経頭蓋的に脳に照射し、照射光量と脳損傷(脳浮腫、脳血液関門の破綻、神経細胞の減少、アポトーシス)の関係を明らかとし、照射光量の安全域を決める。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究費は概ね計画通りに使用した。しかし、若干の節約が可能であり未使用額か生じました。
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次年度使用額の使用計画 |
未使用額は次年度の消耗品の費用の一部にて使用する予定であります。
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