慢性脳低灌流状態においては認知症や神経機能障害の発症頻度が上昇する。この様な病態を明らかにするために、実験動物において、生きた状態での脳血流、脳酸素代謝の評価が必要である。我々はラットの脳低灌流モデルに関して認知機能、神経細胞、グリア細胞の組織学的変化と併せて、O-15 PETを用いて脳血流、脳酸素代謝の時系列的な変化を明らかにした。 臨床においては、脳慢性低灌流の評価はSPECTを用いて行われることが多い。我々は近年導入されているSPECT/CT装置を用いることで、従来装置と比して精度が高い脳血流評価が可能であることを証明した。
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