研究課題
自主臨床試験「慢性期脊髄損傷患者のリハビリテーションと脳機能再構成および脊髄再生との関連性についての評価」が大阪大学医学部付属病院のにて医師主導臨床試験として行われた。1年以上の経過の両下肢完全麻痺患者10例に対して、脳における機能的統合解析を含めた術前評価を行い、その後損傷脊髄に嗅粘膜移植を行ったうえで、術後の下肢機能回復および脳における機能的統合解析を行う予定であったが、同自主臨床試験の募集期間内に登録された症例は4症例のみであり、これらの症例に対しての観察期間が終了した。これら4症例中3症例において下肢運動機能の回復を認め、術後2年目においては平均3.75点のASIA scoreの改善を認めた。4症例とも有害事象を認めなかった。術後疼痛・異常感覚の悪化も認めなかった。機能的統合解析のためのfMRIについてはデータ採取され、現在、各種スコアとの関連について精査中である。
3: やや遅れている
自主臨床試験「慢性期脊髄損傷患者のリハビリテーションと脳機能再構成および脊髄再生との関連性についての評価」の登録症例数が予定の10例から4例のみと大幅に減少して終了している。そのため、被験者数が少ないため、データ解析の方法の再検討が必要な状況である。
自主臨床試験「慢性期脊髄損傷患者のリハビリテーションと脳機能再構成および脊髄再生との関連性についての評価」は終了しており、現在あるデータを基に神経因性疼痛との関連について機能的統合解析の評価をすすめる予定である。
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Neuroligia medico-chirurgica
巻: in press ページ: in press
Stem Cell Research
巻: 15(1) ページ: 23-29
10.1016/j.scr.2015.04.006. Epub 2015 Apr 29.