研究成果の概要 |
ラットの脊髄刺激(SCS:spinal cord stimulation)による抗てんかん作用の検討のため、上位脊髄の硬膜外に電極を留置し、留置翌日より1日1時間のSCSを1週間継続した。刺激強度は運動誘発閾値の80%に設定し、刺激周波数は2,10,15,25,50,100,200の7種類に設定した。SCSを行った群と対照群のラットの腹腔内にカイニン酸(12mg/kg)を投与して癲癇を誘発し、投与後6時間以内の癲癇発作の重症度を判定した。その結果、いずれの刺激条件でも重症度を抑える傾向にあったが、統計学的には200Hzで刺激した群のみが対照群と比較して有意差を持って抗てんかん作用を示した。
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