研究課題
難治てんかんに対する迷走神経刺激療法(VNS)の発作抑制有効率は、50%程度にとどまり、どの様な患者に有効か、VNS用ジェネレータ埋め込みの術前に予測する方法は明かにされていない。本研究では、これら神経ネットワークの定量的解析や、脳波の特徴と治療成績を比較検討し、さらに、低周波経皮刺激装置を用いた脳の賦活を応用し、VNSの作用機序を検討し、レスポンダーを規定する因子(バイオマーカー)を評価し、より効率の良いVNS手術適応条件を見いだすことが目的である。昨年度は数名のVNS施行患者において4週間の観察期間をおき、ベースラインの脳波、安静時FDG-PETを計測した。FDG-PETは、3D-SSP(three-dimensional stereotactic surface projections)を用いて、提体者あるいは交代者として統計的に優位とナル部分を定量的に確認した。さらに紫班の低周波刺激器の刺激パラメータを計測し、患者への施行を準備している。
2: おおむね順調に進展している
患者からのデータ収集、脳波解析環境の整備、低周波刺激器の準備、刺激パラメータの計測環境など、研究はおおむね計画通り進行しているから。
今後は最終年度にあたり、患者からのデータ、脳波解析結果、と迷走神経刺激療法の結果、低周波刺激器の刺激パラメータの計測などを総合し、レスポンダーを規定する因子(バイオマーカー)を評価する。
刺激装置のパラメータを精密計測するための計測器の選定に時間を要したため。
平成28年度に早々に計測器を購入する予定。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件)
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