変形性関節症に対する保存加療において用いられるヒアルロン酸製剤の分子量に依存する効果の違いについては不明な点が多い。ウサギ膝変形性関節症モデルを用いて異なる分子量(低分子量ヒアルロン酸(0.8 x 106 Da)および超高分子量ヒアルロン酸(6 x 106 Da)のヒアルロン酸がもつ軟骨保護作用について肉眼的、組織学的、生体力学的に検討した。超高分子量ヒアルロン酸は、優れた軟骨保護作用と低摩擦係数を示した。本研究結果により超高分子量ヒアルロン酸投与は軟骨表面の保護作用を有し、関節症性変化の進行抑制する可能性が示唆された。
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