研究課題
平成27年4月より、脊磁計の発売を目指す企業とジョイントリサーチ講座を開設し、研究開発を加速しているが、平成28年度も引き続き、脊磁計による非侵襲的な腰部神経根・馬尾の機能障害部位診断法の確立を目指して以下の研究を推進した。1.高齢健常者の腰部磁界測定。平成27年度まではおもに60歳以下の健常者のデータの収集をおこなったが、平成28年度は60以下の健常者(15例)のほかに、腰部脊柱管狭窄症の患者群とマッチする60歳代、70歳代の腰部神経磁界を測定した(12例)。本研究により高齢でも健常者では腰部の神経磁界が検出できることが明らかになり、患者群との比較において非常に重要な成果を取得した。2.腰椎神経障害患者における下肢末梢神経刺激-腰部神経磁界の測定。腰椎神経障害患者8名の腓骨神経刺激後の腰部神経磁界を測定した。神経刺激を確実におこなうための新たな工夫を開発し、適応することで腰部神経磁界の測定成功率が向上した。また、測定時の脊椎の位置情報を取得するための特許を1件出願した。脊磁計の商品化を目指して、2016年7月PMDA全般相談、2017年1月対面助言準備面談、2017年3月対面助言面談をうけ、医療承認に向けての準備をおこなっている。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (1件)
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