研究実績の概要 |
ヒト頸椎OPLLの骨化巣伸展に関して、まずはOPLLを含む靭帯細胞から得た培養細胞に伸展ストレスを加えて遺伝子発現の変化をマイクロアレイで確認したところ、インディアンヘッジホッグ(Ihh)とその関連の遺伝子の発現上昇が見られた。次に伸展刺激を与えた培養細胞のタンパク発現量の変化をウェスタンブロッティング法で検討したところ、Ihh、Sox9,Runx2ではタンパク発現量の上昇も見られた。骨化巣を含んだ組織から作成した薄切切片を用いて免疫組織学的染色を行うとIhhとその受容体のGli2、Gli2、Sox9,Runx2の発現には局在が見られた。以上のことからOPLLにおける骨化巣伸展には局所因子として伸展ストレスが加わることで一部の遺伝子の発現が上昇し、それによってIhhの発現が亢進する可能性が考えられた。これらのことをまとめ、現在は海外の雑誌に投稿中です。
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