ヒト頸椎OPLLから得られた骨化組織を含んだ後縦靭帯から得た培養細胞に24時間の伸展ストレスをかけた後の遺伝子発現量の変化をマイクロアレイで検討したところ、Ihhとそのシグナリングに関連した遺伝子の発現量上昇が確認できました。また、Ihhとその受容体であるGli2、Gli3や軟骨分化に関与するSox9、Runx2の伸展ストレスによるタンパク発現量をウエスタンブロッティングで検討したところ、経時的にタンパク発現量増加が見られました。これらのことからOPLLの骨化巣伸展では、内軟骨骨化でも重要な役割を持つIhhが関与している可能性が考えられ、さらにその発現は伸展ストレスで増加すると予想されます。
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