研究課題
基盤研究(C)
骨転移は悪性腫瘍において患者のQOLを低下させる。ヒアルロン酸を中心とした細胞外マトリックスの制御に焦点を当て、既存の骨転移治療薬への相互作用を評価した。4-methylumbelliferone (MU)の乳がんと肺がんのセルラインに対するヒアルロン酸発現と腫瘍原性への影響を評価した。MUとゾレドロン酸の増殖能、運動能、浸潤能への影響を評価し、相乗効果についても評価した。これらの薬剤を組み合わせることによりin vivoの骨転移病変を相加的に抑制し、MUのヒアルロン酸蓄積や破骨細胞の抑制がみられた。骨修飾薬に加え、ヒアルロン酸合成を抑制することは骨転移治療のターゲットとなりうる。
骨軟部腫瘍