プラズマエッチングを用いた金型による微細加工技術により、quartzに凸型構造を、polystyreneの培養表面にはpore/pillar凹凸構造を加工することに成功した。この培養皿上で骨芽細胞や破骨細胞などの骨代謝関連細胞の分化誘導培養を行った結果、微細加工を施した培養皿上では細胞増殖能が低下し、骨形成が促進していた。また、足場材料の材質の違いにより破骨細胞の形成能は低下した。骨形成、骨吸収の両面から検討を行った結果、細胞接着面の表面構造を適切な材質を用いて適切な形状に加工することにより、骨代謝関連細胞の機能を制御できる可能性が示唆された。
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