滑膜肉腫は特異的融合遺伝子SS18-SSXが発がん因子と考えられている難治性希少疾患です。我々はヒト滑膜肉腫細胞株を用いてSS18-SSXを制御することにより一度がん化した腫瘍を再度抑えることが出来るのかをドキシサイクリン誘導システムを用いて検討しました。この方法で検討した結果、SS18-SSXを制御することにより腫瘍化した細胞の増殖を抑えることができ、また腫瘍化することも抑えることが出来ました。この事はSS18-SSXが治療ターゲットとなりうることを示唆します。また現在、SS18-SSXが制御している遺伝子の解析を行い新たな治療ターゲットを探索しています。
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