研究課題
基盤研究(C)
難治性骨折の新規治療法を開発するべく動物実験を行った。ラットの大腿骨に骨欠損を作成し、炭酸ガス経皮吸収を行う群と行わない群で治癒過程を比較検討した。X線学的、組織学的に骨癒合を評価、新生骨の骨密度を測定し、摘出大腿骨の力学的強度を評価した。その結果、炭酸ガス経皮吸収を行うと軟骨内骨化が加速され、治癒が促進されることが分かった。炭酸ガス経皮吸収は、実臨床で治癒促進手段が少ない難治性骨折において新たな治癒促進法になり得る有望な治療法であることが示唆された。
骨折治癒促進