軟骨修復術の1つである骨穿孔術は、足関節の軟骨損傷部での治療成績は膝関節よりも良好であるが、その原因を解明すべく以下の実験を行った。日本白色家兎の大腿骨内側顆、大腿骨滑車、距骨(脛骨適合部)、距骨(脛骨非適合部)に骨軟骨損傷を作製し、骨穿孔を行った。4、8、12週で屠殺し、組織学的評価を行った。また、膝、足関節から採取した軟骨細胞の増殖能、プロテオグリカンの消失を比較した。距骨(適合部)では、他の部位と比較して早期から良好な硝子様軟骨を認めた。軟骨細胞の増殖能・プロテオグリカン消失は大腿骨、距骨間で有意差はなかった。本研究から、膝と足関節での軟骨修復には形態による差が関与していると考えられた。
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