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2014 年度 実施状況報告書

光を用いた離断性骨軟骨炎に対する新たな画像診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26462269
研究機関広島大学

研究代表者

石川 正和  広島大学, 大学病院, 病院助教 (60372158)

研究分担者 越智 光夫  広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院(医), 教授 (70177244)
近江 雅人  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60273645)
安達 伸生  広島大学, 大学病院, 准教授 (30294383)
味八木 茂  広島大学, 大学病院, 講師 (10392490)
中佐 智幸  広島大学, 大学病院, 病院助教 (60467769)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード離断性骨軟骨炎 / 光診断
研究実績の概要

平成26年度は、OCTによる軟骨組織の画像取得に先立ち、まず、マウス変形性膝関節症モデルの作製を行い、有効なモデルが作製可能かどうか検討を行った。全身麻酔下にマウスの膝内側に存在する内側半月脛骨靱帯を切離し、膝不安定性を惹起し、それによる変形性関節症の進行を模した。術後1,4週後に組織を採取し、ホルマリン固定後、組織切片を作製し観察を行った。我々の作製したモデルでは術後1週間で軟骨基質の染色性が低下し、初期の変形性変化が現れることが確認できた。また、術後4週における軟骨組織では変性が進行し、初期変形性膝関節症の軟骨組織像を観察するには術後1週のサンプルを使用することが適していることが明らかになった。
動物実験と平行してSantec社よりOCT解析ソフト及びワークステーションを購入し、画像解析のための準備を行っている。今後は、マウスのモデルを作製しながら大阪大学にてOCT画像取得を予定している。
離断性骨軟骨炎の臨床サンプルの解析に関しては、平成26年度の離断性骨軟骨炎に対する当院の手術症例は5例程度であり、組織採取が可能であった症例は1例も存在しなかった。離断性骨軟骨炎の発生頻度はそれほど高くなく、また、画像診断能力の向上により比較的早期に診断されることが多いため、組織採取が可能な骨軟骨片固定術を施行せざるを得ない進行症例に遭遇する機会が減少していることも考えられる。
今後は、臨床サンプルが入手できる機会を探りながら、マウス変形性膝関節症モデルの作製、画像解析、組織評価を継続する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

画像取得機器が研究実施者の施設に存在しないため、時間的な制限から画像取得がやや難しい。
離断性骨軟骨炎の発生頻度が低いことから、症例からのサンプルを取得することが容易では無い。

今後の研究の推進方策

今後はマウス変形性膝関節症モデルを作製しながら、初期変形性膝関節症の画像所見を得ると共に、大阪大学にサンプルを持参し、画像取得を行う。得られた画像は、広島大学にて解析を行う。
引き続き、離断性骨軟骨炎の臨床サンプルが取得できるまで待機し、得られる機会があればマウス同様にOCT画像の取得、解析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

旅費の不足を回避するために予算を確保していたため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度の旅費もしくは消耗品の費用として使用する予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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