研究課題/領域番号 |
26462277
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小沼 賢治 北里大学, 医学部, 講師 (80348557)
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研究分担者 |
内田 健太郎 北里大学, 医学部, 助教 (50547578)
齋藤 亘 北里大学, 医学部, 助教 (60439099)
井上 玄 北里大学, 医学部, 准教授 (80594209)
占部 憲 北里大学, 北里大学メディカルセンター, 教授 (90284489)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 同種骨軟骨組織移植 / コラーゲン結合蛋白 / 成長因子 |
研究実績の概要 |
1)骨軟骨組織へのコラーゲン結合ドメインのアンカーリングの検討 SDラットより関節軟骨を含む大腿骨顆部を採取し、24時間コラーゲン結合ドメイン溶液に浸漬し関節軟骨へのアンカーリングを試みた。結合部位を蛍光抗体法を用いて確認したところ、コラーゲン結合ドメインは関節軟骨の最表層にアンカーリングされることが確認された。実用化した場合、医療現場では、より短時間での効率的なアンカーリングが求められると思われる。現在、骨軟骨組織のコラーゲン結合ドメイン溶液への浸漬時間とアンカーリング効率の関係について調査し、至適浸漬時間を検討中である。 2)骨軟骨移植の検討 日本白色家兎を使用して移植実験を行っている。家兎の大腿骨顆部関節軟骨より、臨床で使用されているようなポンチ型の医療用採取器具を用いて円柱形の骨軟骨組織を採取することを試みたが非常に困難であった。今回、電動ドリルの先に取り付けて使用する回転型の骨軟骨組織採取器具を開発し使用したところ、効率よく円柱形の骨軟骨組織を採取することが可能となった。現在、骨軟骨組織の移植実験を並行して進めており、実験系の確立のため条件検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
家兎を使用した骨軟骨移植の方法の確立に時間を要したため、当初の計画よりもやや遅延している。現在は移植実験は確立されており、家兎膝軟骨より効率よく円柱形の骨軟骨組織を採取し、骨軟骨欠損モデルに移植することが可能となっている。
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今後の研究の推進方策 |
コラーゲン結合ドメインの関節軟骨や骨組織へのアンカーリングの条件検討を進めて行く。また、家兎を使用した骨軟骨組織移植実験を行い、成長因子固相化軟骨組織と非固相化軟骨組織の移植後の継時的変化を組織・組織化学的に検討して行く予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
試薬等の購入費が、実験計画に比較し価格が低かったため次年度使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
動物飼育費や試薬購入費に使用する予定である。
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