同種骨軟骨移植の成績向上を目的に、成長因子固相化同種骨軟骨移植を行った。実験1)ラット大腿骨顆部を用いて、成長因子固相化の至適条件(浸漬時間)を検討した。実験2)ウサギ大腿骨顆部から採取した円柱状の骨軟骨組織を、保存液中で1週間保存後、成長因子(bFGF)を固相化し、ウサギ骨軟骨欠損モデルに移植した。移植後4および8週間後の組織をμCTおよび組織標本にて評価した。成長因子固相化をしなかった標本をコントロールとした。結果:実験1)15 分の反応で、軟骨組織表層にbFGF-CBDが結合した。実験2)bFGFを固相化した標本はコントロールと比較して、μCTおよび組織学的には明らかな差は認めなかった。
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