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2015 年度 実施状況報告書

高分子ヒアルロン酸と高濃度血小板血漿を併用した腱付着部症の治療

研究課題

研究課題/領域番号 26462278
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

吉田 衛  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10266702)

研究分担者 舟崎 裕記  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (70199412)
丸毛 啓史  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70199925)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードtendinopathy / platelet-rich plasma / hyaluronan
研究実績の概要

1.ラットの自己多血小板血漿(PRP)の作製 同系ラット5匹の心臓から、合計10mLの全血を採血し、ケイライト社製MyCells精製キットを用いて、血小板濃度約130万/µL、白血球濃度約2500/µL(全血の約半分)であるPRPを約2mL得た。これを調整し、血小板濃度が100万/µLと50万/µLのPRPを作製し、以後の実験に使用した。
2.膝蓋腱症ラットに対するPRP注射の治療効果 平成26年度において作製することに成功した膝蓋腱症ラットの両側膝蓋腱に対し、血小板濃度100万/µLのPRP(P10)と血小板濃度50万/µLのPRP(P5)各25µLを1回注射後、夜間12時間の自発運動量を17日間毎日測定した。その結果、P10(6匹)の自発運動量は、注射後2日目から、健常状態の運動レベルまで回復し、以降、16日間にわたり、その自発運動量は維持された。一方、P5(6匹)の自発運動量は、注射後2日目から、約20%増加し、以降16日間にわたり維持されたが、健常状態の運動量までには回復しなかった。また、多数回の針穿刺のみを施行した群(4匹)の自発運動量は、有意に増加せず、対照群と有意差はなかった。
3.膝蓋腱症ラットに対するPRPと高分子ヒアルロン酸の混合注射の治療効果 血小板濃度100万/µLのPRP12.5µLと、高分子ヒアルロン酸(平均分子量120万)12.5µLの混合液を注射した群と、ヒアルロン酸の代わりに同量の生食を混合した群を作製し、自発運動量を測定した。その結果、両群の自発運動量は、ともに、注射後2日目から約20%増加し、以降16日間維持されたが、健常レベルの運動量までは回復せず、両群に有意差はなかった。また、両群の自発運動量の経過は、血小板濃度が50万/µLのPRPのみを注射した群の自発運動量の経過と相似していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

特に大きな問題なく予定通り研究は行われている。

今後の研究の推進方策

研究計画に従って研究を施行する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初の研究計画に従って研究を施行しており、計画通りである。

次年度使用額の使用計画

研究計画に従い、ラット自発運動量の測定、組織サンプルの免疫染色、遺伝子発現解析などの研究を施行する。

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公開日: 2017-01-06  

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