肉腫および乳癌骨転移の末梢血循環癌細胞 (CTC) をテロメラーゼ発現癌細胞にのみ増殖するウイルスを用いて検出した.肉腫10例20検体(術前・術後)に対してCTC数と臨床因子との関連を分析した.術前と比較し術後CTC数が増加した症例で肺転移を認めた.転移のある症例の術後CTC数は転移のない症例と比較して有意に多かった.死亡症例の術後CTC数は生存症例の術後CTC数と比較し有意に多かった.術後CTC数が肉腫の転移や予後の予測因子になる可能性がある.また乳癌骨転移症例7例中1例にのみCTCが検出された.CTCを検出した症例は治療抵抗性の症例であった.CTCが治療効果の予測因子となる可能性がある.
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