エネルギー状態の変化は、生体の活動・恒常性維持のみならず組織・細胞機能に多大な影響を及ぼす。エネルギー代謝調節においてAMP-activated protein kinase (AMPK) が中心的な役割を担っていると考えられているが、しかし、骨代謝におけるAMPKの役割の詳細はこれまでほとんど明らかとされていない。本研究では、骨芽細胞においてプロスタグランジンによるオステオプロテジェリン産生におけるAMPKの役割を検討した。その結果、骨芽細胞においてAMPKは、プロスタグランジン(PG) D2、PGE1およびPGE2によるオステオプロテジェリン産生を促進的に制御していることを明らかとした。
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