高い細胞濃度で軟骨細胞を培養すると凝集して組織となった。2.0×107cells/cm2グループのみ自然な関節軟骨に似たプレート状の組織となった。このグループは他の2つのグループよりⅡ型コラーゲンとアグリカンを高く発現していた。興味深いのは、このグループでのみ超音波によりアグリカンの発現が有意に亢進していることがわかった。この研究では単層培養の軟骨細胞からscaffold-freeの軟骨様組織を作成することができる新たな培養システムを作成した。生体に移植したところ、有効な軟骨間接着を形成した。超音波刺激は、基質合成を高めることにより、良好な移植軟骨を作成する有効な手段となる可能性がある。
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