研究課題/領域番号 |
26462298
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
香川 洋平 岡山大学, 大学病院, 医員 (90584962)
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研究分担者 |
尾崎 敏文 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40294459)
松川 昭博 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90264283)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | Phosphopullulan / Bioadhesive Materials / Coating Technology |
研究実績の概要 |
本研究では,骨の再生促進を目指し,多糖誘導体リン酸化プルランを基材として,吸収性のハイドロキシアパタイト(HA)の金属へのコーティング技術を確立する。 金属チタンへのコーティングの検討 全身麻酔下にウサギの大腿骨顆部に関節面と平行に、直径5mm、長さ15mmの円柱状のチタン合金製インプラントを埋入し、押し抜き強度試験、インプラント表面の元素分析及び組織学的評価を行っている。埋入するインプラントはコントロール、リン酸化プルラン(PP)コーティング、PP+HAコーティングの3種類を使用し、埋入後2~4週間後に屠殺し大腿骨ごと切り出し、押し抜き力学強度試験を行っている。それにより骨新生・骨形成を促進するコーティング技術・コーティング材料を検討する。また学内にある電子顕微鏡を用いて、術後のインプラント表面の元素解析を行っている。さらに組織学的評価により、インプラント表面への新生骨の侵入を検討している。 押し抜き力学強度試験の結果では、PP+HA群で引き抜き強度が高い結果が得られている(途中経過)。電子顕微鏡でインプラント表面を観察し、同時に表面の元素分析を行っており、PP+HA群でリン元素が多くみられている(途中経過)。組織学的評価はインプラントの切断切片を作製するため、外注で依頼し、インプラント表面と新生骨との接触をみている。こちらも同様にPP+HA群でインプラントへの骨侵入、インプラントと骨との接触が多い傾向がみられている(途中経過)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに動物実験、検体の解析が進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き現在の実験を進展させていく予定である。押し抜き強度実験、電子顕微鏡を用いた元素分析実験、組織学的評価とも数を増やしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品を予定より安く購入できたため。
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次年度使用額の使用計画 |
押し抜き強度試験、電子顕微鏡での元素分析、組織切片を作製し組織学的評価を数を増やし、より詳細に検討する。またそれらの結果を学会発表する。 次年度使用学はこれらの経費に充てる予定である。
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