研究課題/領域番号 |
26462314
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
多田 昌弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (20514235)
|
研究分担者 |
乾 健太郎 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (00291592)
中村 博亮 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60227931)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 関節リウマチ / drug delivery system / 電気穿孔法 / 関節エコー |
研究実績の概要 |
5人のRA患者(女性4人、男性1人)に対して、手技を施行した。ランダム化二重盲検下に患者を割り振ったところ、MTX・電気穿孔法群(MTX関節内注射後電気穿孔法)が3患者、MTX単独(MTX関節内注射後プローベのみで通電なし)が2患者となった。部位はMP関節が2関節、PIP関節が3関節であった。電気穿孔法の電気設定に関しては、通電時の疼痛を感じない電圧30ボルト、4パルスとした。MTX・電気穿孔法群の局所疼痛は、研究開始時疼痛VAS 37.7±27.4が最終経過観察時に24.1±10.2と軽快していた。また、関節エコーのgray scaleは2.7±0.6から1.5±0.4へ、power dopplerは2から1.3±0.6へ改善していた。本報告書作成時点では、全例が経過観察期間を終了していないこと、症例数が併せて5例と少ないことから、2群を比較検討することはできていない。MTX・電気穿孔法の効果に関しては、26週経過後最終的に評価を行う予定である。有害事象に関しては、1症例1回の手技で電気穿孔法施行時に軽い疼痛を訴えたのみで、それ以外はなかった。電気設定に関しては、安全性を第一に考えたため、効果を得るのに十分な電気パルスを負荷できていない可能性がある。 低疾患活動性で、MP、PIP関節のみ腫脹している患者に対するMTX・電気穿孔法は、有害事象もなく、関節エコー評価にて一定の滑膜炎減少をみた。しかし、症例数が少ないこと、26週の経過観察期間が終了していないこと、MTX関節内注射単独との比較ができていないことから、最終的な効果判定をするには、現状では至っていない。今後、引き続き症例数を追加し、26週までフォローを行った後、効果について判定を行う。
|