研究実績の概要 |
平成28年度に、1)Mouse Transcriptome Array (MTA), Small RNA Sequence, miRNAアレイ、RNA-Sequenceのデータの統合的解析、2)個々の転写物の発現量を発現アレイと次世代シーケンサー解析データ間で比較、3)各遺伝子についてのエクソン毎の相対的利用量の変動についての解析、4)このデータを用いて特定の遺伝子群についての詳細な発現変動3Dグラフの描出、5)Splicing Index値と、個々の遺伝子レベルでの発現量値を用いたクラスタリング解析とGO解析結果について、科学雑誌に投稿した。その後平成29年度に入って、論文が受理されるために必要な様々な改善事項の指摘を頂いたので、それに沿って論文原稿の修正と追加の実験を実施した。 また、これまでに、骨芽細胞分化と脂肪細胞分化のタイムコースにおいて特徴的な発現変動を示すマイクロRNAをmiRNA arrayデータ解析により検出した。さらに本解析では同一サンプルでMTAとmiRNA arrayの両方のデータが得られているため、miRNAとmRNAとの発現パターンが高い逆相関の関係にあるペアを複数見出し、新たなmiRNA-mRNA制御ペアである可能性が高いものであるとして論文作成を進めた。 平成29年度は最終年度として、これまでに得られたデータを統合的に活用して、複数報の論文作成を進めた。
|