• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

血液ー脳関門の機能維持からみた中枢神経保護の分子解析

研究課題

研究課題/領域番号 26462334
研究機関岐阜大学

研究代表者

田辺 久美子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402209)

研究分担者 小澤 修  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90225417)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード中枢神経保護 / サイトカイン / 細胞内情報伝達
研究実績の概要

Trandforming growth factor (TGF)βは中枢神経細胞保護因子の一つであるが、Interleukin (IL)-6の遊離・産生を促進することが知られている。IL-6は中枢神経系において急性・慢性の様々な疾患に関与している。TGFβがIL-6をグリア細胞から遊離する機序の詳細を解明することは中枢神経保護戦略にとって有用である。TGFβがsmad経路を活性化することはよく知られているが、近年、smad経路以外にRho family、mitogen-activated protein (MAP) kinase経路、Akt経路なども活性化することが報告されている。我々は培養アストロサイト細胞株C8D1Aを用いて、1)TGFβがIL-6の遊離を濃度依存性、時間依存性に促進すること、TGFβがsmad2のリン酸化を促進しsmad2の阻害剤であるSIS3がTGFβによるIL-6遊離を抑制することを確認した後、2) rho-kinaseの阻害剤であるfasudil、Y-27632が濃度依存性にTGFβによるIL-6遊離を促進する、3) racの阻害剤NSC23766がが濃度依存性にTGFβによるIL-6遊離を促進すること、を見いだした。今後、smad経路とRho family、rac経路との関係を検討予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] cAMP/PKA enhances interleukin-1β-induced interleukin-6 synthesis through STAT3 in glial cells2016

    • 著者名/発表者名
      Tanabe K, Kozawa O, Iida H
    • 雑誌名

      Cell Signal

      巻: 28 ページ: 19-24

    • DOI

      10.1016/j.cellsig.2015.10.009

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [図書] 虚血性中枢神経障害の基礎と臨床2016

    • 著者名/発表者名
      田辺久美子, 飯田宏樹
    • 総ページ数
      56-77
    • 出版者
      真興交易

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi