interleukin (IL)-1βはラットグリオーマ由来細胞株(C6細胞)からIL-6の産生・遊離を促進し、adenylyl cyclase-cAMP経路の活性化がIL-1βによるIL-6の産生・遊離を増強することはこれまでに報告されている。今回、その機序の詳細を検討した。その結果、adenylyl cyclase/cAMP/PKA経路はJAK2/STAT3経路の活性化を介してIL-1βによるIL-6遊離を促進することが明らかとなった。また、静脈麻酔薬dexmedetomidineがIL-1β受容体と転写因子の間に作用しL-1βによるIL-6産生・遊離を抑制すると推測された。
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