研究課題
基盤研究(C)
本研究では脊髄血流を減少させない程度に一部の肋間・腰動脈を結紮する前処置を行い、脊椎周囲組織の側副血行の発達を促すことで、脊髄虚血保護が得られるか検討した。ウサギの肋間・腰動脈を1本または2本結紮した際、脊髄血流量は大きく変化せず、対麻痺も生じなかった。肋間・腰動脈を1本または2本結紮したウサギを用いて、腹部大動脈を15分間遮断すると対照群と同程度に脊髄血流量は低下し、脊髄虚血保護効果は認めなかった。
麻酔科学