動物の全身麻酔下生体モデルを用いて、周術期管理において臨床使用が可能な吸入麻酔薬、循環作動薬、糖尿病治療薬の各臓器における虚血再灌流障害に対する保護効果について検討を行った。また周術期管理における高二酸化炭素血症を許容した呼吸管理が心筋虚血再灌流障害に対する影響について検討した。 吸入麻酔薬セボフルラン、PDE-Ⅲ阻害薬ミルリノン、糖尿病治療薬GLP-1アナログは心および肝において虚血再灌流障害に対する保護作用を有することが示唆された。 また急性高二酸化炭素血症のプレコンディショニングは気絶心筋における心筋収縮能の回復を促進しないことが示唆された。
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