研究課題
基盤研究(C)
強力な白血球活性化因子ロイコトリエンB4(LTB4)が術後疼痛病態形成にどのように関与するか、LTB4受容体(BLT1)遺伝子欠損マウスと足底切開による術後痛モデルを用い研究を行った。機械的刺激による痛覚反応は、術後2日目、3日目、4日目にBLT1欠損マウスで有意に減弱し、切開部位の好中球浸潤とサイトカイン含量も、術後1日目に有意に低下した。組織損傷時に産生されるLTB4が受容体BLT1を介して好中球浸潤とサイトカイン産生を引き起こし、術後疼痛の要因の一つとなっていることが分かった。
医歯薬学