当該研究では、我々が開発したバーチャルリアリティ(VR)鏡治療システムをインターネットに接続可能なシステムに発展させることで、薬物療法にも抵抗性で有効な治療法がなく世界中で苦しんでいる難治性疼痛患者にとって独創的で画期的な治療方法となる可能性を示唆した。また、VR鏡治療の治療効果に大きな影響を及ぼすと考えられる運動主体感(sense of agency)は、運動のロボットハンド動作までの遅延時間が大きくなるにつれ減少するものの,その遅延時間による減少率は身体保持感や動作の予期によって減少する傾向を明らかにした。
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