モルヒネ慢性投与によりセリンラセマーゼ mRNA発現量は全ての脳部位および脊髄において、DAOは前脳部において有意に増加した。モルヒネ鎮痛耐性形成時に増加することが知られている内因性オピオイドペプチドのダイノルフィンはC末端領域がNMDA受容体と親和性をもつ。髄腔内にダイノルフィン A (1-17)を1nmolを越える用量(3-10 nmol)を投与するとallodiniaを生じた。ダイノルフィン類の代謝に関わるダイノルフィン変換酵素(DCE)とダイノルフィン A (1-17)(0.3nmol)を髄腔内投与すると痛覚過敏が生じた。
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