研究課題
1.各種内因性ダイオキシン類の毒性(致死量)使用するダイオキシン類すなわち内因性のリガンドとしてインディルビン (indirubin)をはじめ数種のインドール化合物をマウスに投与し致死量を確認する準備を進めている。各種化合物を購入しいつでも実験が可能な状況である。ヌードマウスなど免疫不全マウス使用物実験施設棟が空き次第実験を開始する。2.ダイオキシン受容体発現前立腺癌株の増殖能ARおよびAhR発現している前立腺癌細胞株 (LNCaP) をマルチウエルプレートにて培養し、細胞数の計測(細胞増殖曲線の作成)とMTTアッセイ(2日ごとにOD490をルミノメーターにて測定)およびMMTV-Luc(AR結合配列を含むプロモーター領域をもつレポーターベクター)を発現させ、ルシフェラーゼアッセイをおこなった。結果として、内因性ダイオキシン類添加により、用量依存的にホルモン依存性前立腺癌細胞の増殖や転写活性が抑制された。現在はアンドロゲンおよび各種内因性ダイオキシン類の有無、また添加量を変えて検討を行ない、各条件の細胞株のARおよびAhRの発現量(mRNA、タンパク)をそれぞれ定量的Real-time PCR法およびウエスタンブロット法で確認している。さらに今後は上記各種内因性ダイオキシン類を投与した前立腺癌細胞株の細胞周期の変化をフローサイトメトリーにて細胞周期および細胞周期関連タンパク発現の検討解析する。
3: やや遅れている
昨年度は実験以外の仕事量が思いの外多く、まとまった実験の時間がなかなかとることができなかったため。
実験の時間を捻出し、残された実験を進める。現在のところ研究計画の変更を行う予定はない。
購入予定であった高感度化学発光・蛍光・可視光イメージング装置であるが、旧来のシステムが利用可能であるためまだ購入していないため。
次年度に高感度化学発光・蛍光・可視光イメージング装置を購入予定である。
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