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2014 年度 実施状況報告書

日本人独自のノモグラムによる腎腫瘍に対する標準的治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26462393
研究機関東北大学

研究代表者

斎藤 英郎  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (00466559)

研究分担者 荒井 陽一  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50193058)
山口 拓洋  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50313101)
伊藤 明宏  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70344661)
山田 成幸  東北大学, 大学病院, 講師 (60509256)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード腎癌 / 小径腎腫瘍 / 腎血管筋脂肪腫
研究実績の概要

#1.全国の基幹病院における小径腎腫瘍の治療成績に関して、症例登録からデーターのクリーンアップを終了させた。腫瘍学的成績では、手術でわずかに腫瘍が残っていても生存率には大きな影響はなさそうであった。逆に、再発形式をみると、再発はほとんど転移形式であり、診断時にすでに転移しているために再発するようである。よって、全摘と部分切除の術式によって腫瘍再発に影響することはないと思われた。また、組織型であるが、小径腫瘍の場合、特に女性では良性の割合が高く、良悪性を予測するノモグラムを作成中であるが、統計学的解析に難渋している。
#2.東北大学関連施設における腎腫瘍の治療成績に関して、新規登録は終了した。登録時のデーターを入力しデーターベースの構築を行っている。#1のコホートとの比較で、腎機能の方を見てみると、たしかに全摘に比べると腎部分切除術は腎機能良好である。ただ、内科的疾患で腎機能低下していることと、手術でネフロンを損失することにより腎機能が低下することは同義ではなく、その後の生存へのインパクトも異なると思われる。これについて、様々な学会などでディスカッションとなるが、やはり意義は異なるも、それを証明する試験を組むことは困難であり(腎部分切除術可能な腎腫瘍を腎全摘術するというのは倫理的に妥当化することは困難)やはり当研究のようなデーターを蓄積していくことが大切であろうとされている。
このコホートでは年に一回の調査を行っていく予定であるが、随時中間解析を行っていくつもりである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

全国の基幹病院のデーターから良悪性予測ノモグラム作成を試みているが、データーの解釈が困難で、統計学的検討を進めている最中である。
東北大学関連施設のデーターは順調に入力が進んでいる。

今後の研究の推進方策

統計学者との密な相談の上、ノモグラム作成を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

良性腫瘍・悪性腫瘍を鑑別するためのノモグラムを作成していく予定であるが、多施設の不均一なデーターの解釈に時間がかかっており、統計ソフトなどを使用するに至っていないため。

次年度使用額の使用計画

データーの解釈ができたところで、統計解析などに使用を計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 東北大学関連施設における腎腫瘍患者1,079例のトレンド2014

    • 著者名/発表者名
      齋藤英郎、伊藤明宏、嶋田修一、荒井陽一
    • 学会等名
      第102回 日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      神戸(神戸国際会議場)
    • 年月日
      2014-04-26 – 2014-04-26

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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