癌関連線維芽細胞CAFsはアンドロゲン受容体AR活性化因子を産生・分泌することにより前立腺癌細胞の増殖や悪性化をサポートし、去勢抵抗性前立腺癌CRPCへの進展に関わる極めて重要な細胞群である。癌患者由来線維芽細胞pcPrFsとの共培養により、アンドロゲン低感受性E9細胞におけるPSA産生が増加した。また、E9細胞とpcPrF―M5の混合移植群では、去勢下でも経時的に血中PSA値が上昇した。CRPCへの進展にはOutlaw pathwayに関わるCAFsの性質だけでなく、CAFsからのパラクライン刺激を受容する癌細胞側のARシグナルが活性化するか否かが重要であると考えられた。
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