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2014 年度 実施状況報告書

腎癌における血液中バイオマーカーとなるmiRNA網羅的探索と新規核酸治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26462411
研究機関大阪大学

研究代表者

植村 元秀  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40631015)

研究分担者 藤田 和利  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50636181)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード腎細胞癌 / マイクロRNA / マイクロアレイ解析 / 再発予測因子
研究実績の概要

マイクロアレイ解析にて、腎癌組織特異的に高発現を認めた22種類の miRNAに注目し、腎癌予後との関連を検討した。まず、Training cohortとして、腎癌 臨床検体24例からRNAを抽出し、癌なし生存群(n=13)と再発または癌死群(n=11)の2群に分け、real-time PCRにてmiRNAの発現を比較した。次に、2群間で差を認めたmiRNAに対し、validation cohortとして腎癌臨床検体159例を用いて腎癌特異的生存率をまた、転移性腎癌を除いた140例を用いて腎癌非再発率をretrospectiveに検討したTraining cohortでは、癌なし生存群と比較し、再発または癌死群でmiR-21-3p、miR-193a-3p、miR-34a-5p、miR-193b-5p、miR-27a-3pが高発現していた。次に、この5種類のmiRNAについて、腎癌臨床検体159例を用いてvalidationした結果、miR-21-3pとmiR-193b-5pの発現が腎癌特異的生存率と関連していた(p<0.05)。また、転移性腎癌を除いた140例を用いてvalidationした結果、miR-27a-3pとmiR-193a-3pの発現が腎癌非再発率と関連していた(p<0.05)。Cox比例ハザード解析の結果、miR27a-3 p [ low vs high; HR, 4.86; 95%CI, 1.44-20.3; p <0.01]は腎癌再発に関する有意な予後予測因子であった。miR-27a-3pが独立した腎癌再発の予測因子となり得ることを見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マイクロアレイ解析の技術が十分であることが確認された。また組織の発現の評価は終了したため、今後は血清でのバイオマーカーに取り組むことができる。

今後の研究の推進方策

エクソソームを単離するための方法を確立したので、これらを有機的に統合していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] microRNA-27a-3pは淡明細胞型腎細胞癌の予後規定因子である2015

    • 著者名/発表者名
      中田 渡
    • 学会等名
      日本泌尿器科学会
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2015-04-18

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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