研究課題/領域番号 |
26462411
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植村 元秀 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (40631015)
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研究分担者 |
藤田 和利 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50636181)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | エクソソーム / miRNA |
研究実績の概要 |
癌細胞から放出される細胞外小胞はタンパク質やmiRNAを内包し、周辺細胞とのコミュニケーションの手段として癌微小環境を制御すると考えられ、重要な役割を担っている。これら癌特異的細胞外小胞は血液バイオマーカーとして着目され、治療標的としても注目を浴びている。腎癌における特異的血液バイオマーカーの探索および新規治療の創成に臨床応用できる革新的な手法の開発に着手した。手術により得た腎癌組織および正常腎組織を特殊な環境でそれぞれを培養し直接放出される細胞外小胞を超遠心法により抽出した。癌及び正常組織から得られた細胞外小胞がエクソソームであることがナノ粒子トラッキング解析および透過電子顕微鏡を用いて形態学的に確認された。またウェスタンブロットによりエクソソーム特異的タンパクの発現を確認した。われわれが開発した手法によって、組織特異的に由来するエクソソームが抽出できることが示された。血液バイオマーカー探索の有用な手法となり得るだけでなく、他の癌腫にも応用できる革新的な技術であり、新規治療の開発も期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新規開発手法が確立しえた
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今後の研究の推進方策 |
タンパクを含め マイクロRNAの発現を網羅的解析に進む
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