腎細胞癌に関して、以下の三つの知見につき報告した。1)Aerobic glycolysis (Warburg 効果)に関して。原発巣のSUVmax とリン酸化Aktの発現量との間に正の相関関係があり、SUVmax・リン酸化Aktが高い症例は予後不良である。2)Fumarate hydratase (fumarase, FH)の異常に関して。HLRCC関連腎癌では、転写因子であるNrf2とリン酸化Aktの発現が著明に亢進している。第二世代のチロシンキナーゼ阻害剤であるAxitinibに対しての治療抵抗性にはリン酸化Aktが関連している可能性がある。
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