去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)細胞を用いて、docetaxel (DOC)とLDH阻害薬の併用投与による細胞増殖抑制効果を検討した。LDH阻害薬であるsodium oxamate (SO)により、全ての細胞株で細胞増殖抑制が認められた。DOC (1 nM)とSO (50 mM)の併用では、単独投与より細胞増殖抑制が認められた。CRPC株のLN-CSSではDOCとSOの併用投与における相乗効果、細胞周期解析ではG2M arrestおよびアポトーシスの誘導が観察された。以上より、CRPC治療において、DOCとSOの併用投与は有用な治療法となり得ることが示唆された。
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