男性尿道に近い素材で前立腺部尿道の正常と閉塞を有する模型を作成し、エコーを用いて排尿時全体の前立腺部尿道の動きを計測して尿流動態計算を行った。前立腺と尿道の弾性を踏まえた尿流シミュレーションの計算結果は、これまでの尿道を剛体とした計算結果と比べ、圧力と流速分布がより正確に反映されていると考えられ、排尿障害責任病変を検出する際に本研究で用いたモデルの弾性値を従来のアルゴリズムに付加することが可能ではないかと思われた。尿道内腔の正確な立体形状再現のため、内視鏡位置情報を付加したアルゴリズムを作成し、精度の高い画像を得ることができた。以上より新規排尿障害診断・治療法の基盤技術の構築を行い得た。
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