研究成果の概要 |
咽頭株 94株、尿道株 2,608株、子宮頸管株 85株の計2,787株について薬剤感受性を検討した。セフトリアキソンおよびスペクチノマイシンのみが良好な抗菌力であった。アジスロマイシンは仙台市での検討において急激な有効性の低下を認めており推奨できない。またスペクチノマイシンは咽頭への移行が悪く使用できない。これらの結果より淋菌咽頭感染にはセフトリアキソンが有用であることが推測された。実際淋菌感染症に対しわが国で推奨されているセフトリアキソン 1g 単回投与のTherapeutic timeは51.48時間と咽頭感染において有効率95%が期待される30時間を超えており、有効であると考えられた。
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