研究実績の概要 |
本年度は、ヒトiPS細胞を平滑筋細胞へ,分化させることにほぼ成功した。その一つの方法として, Retinoic acidを使用する実験系を確立することが出来た。ヒトiPS細胞から平滑筋細胞への分化は,MyocardinやSmooth Muscle Actin (SMA),Myosin Heavy Chain (MHC)などをマーカーとして,PCR法, 免疫組織学的染色法で,それらの発現をみることにより,分化誘導を確認した。その誘導過程で,尿道括約筋再生,ならびに実用化にに大きな役割を果たすと考える尿路平滑筋幹細胞の存在が推測されるコロニー群を分離し得た。我々が独自に開発した組織幹細胞特異的に,強力に遺伝子発現を可能にする特許技術を駆使して,その分離精度を高めるべく,重症難治性尿失禁に対する尿道括約筋再生へ向けて研究を遂行中である。
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