本研究は、3っつの大きな目標を掲げていた。一つ目は、新規cAMP関連蛋白であるEpacのCa感受性を、ヒト膀胱排尿平滑筋を用いた膜脱膜化標本で調べた。収縮張力に対して、Epac選択的cAMPである8-pCPT-2'-O-Me-cAMPは、弱い弛緩作用しか示さなかった。 2つ目は、トロポニンシステムをTgマウスを作成し、平滑筋で構築する計画であったが、うまく奏功せず作成を断念した。3っつ目は、尿道平滑筋の、細胞外Ca濃度依存性の収縮聴力の発生について検討した。この細胞外Ca濃度依存性の収縮張力は、温度依存性も有し、37℃付近で最大張力を発生することがわかった
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