研究課題/領域番号 |
26462450
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
金本 一洋 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30381825)
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研究分担者 |
郡 健二郎 名古屋市立大学, その他部局等, 学長 (30122047)
安藤 亮介 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30381867)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40264733)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70444966)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ゲノムワイド関連解析 / SNP / 尿路結石 / マルチプレックス解析 |
研究実績の概要 |
これまでの私たちの研究で、SNPアレイを用いて、腎結石患者群と健常者群を用いた大規模ゲノムワイド関連解析を行った。結果として、腎結石と強い関連を示す、4番染色体長腕および17番染色体短腕の2領域を確認し、新たな腎結石関連遺伝子の候補としてGPM6AおよびSHISA6を同定した。本年度の研究では、この2遺伝子に絞り込んで、腎結石患者および健常者に対し、(1)尿中GPM6AおよびSHISA6の測定解析、及び (2) 4番染色体長腕および17番染色体短腕領域における、SNPsおよびハプロタイプを解析し、詳細な遺伝子型分類を行う予定であったが、研究期間中さらに追加データとして、5q35.3, 7p14.3 and 13q14.1に結石形成に関連する領域を同定した。 このため、これらの領域も含めたAssay (1)ELISAキット (2)SNP genotyping assayを構築しつつある。 さらに次年度の、尿路結石患者に対するマルチプレックス解析の一部を前倒しに実施し、特に炎症関連因子において、尿路結石症患者では炎症性マクロファージ誘導因子(MCP-1, GRO)が高値であり、抗炎症性マクロファージ(IL-2)が低値であることを同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
同意の得られた目標患者数への到達に時間を要した点と、目的遺伝子GPM6A、SHISA6をELISA, Western blotで検出するための抗体がうまくWORKしなかったため、研究を繰り返している点が挙げられる。 また検討項目に入れるSNPを増やし、genotypingの手法をDirect sequenceからSNP genotyping assayに切換、現在準備中である。 ただし、平成26年次予定の研究の遅れに対応するため、平成27年次予定の解析を一部行い、結果を導き出した。 以上より、総合区分としては、(3)やや遅れている。(Slightly Delayed)とした。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、検体の採取ならびに対照遺伝子SNPのgenotyping assayの準備を進め、準備が出来次第SNPアッセイを一度に行う。 また平成27年次研究であるマルチプレックス解析については、さらに別検体の検討を重ね、真に有意な結石リスク因子を抽出する。またこの結果に基づき、研究3の前向き研究への準備を進める。
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